2013年10月9日
テーマ:湘南鎌倉総合病院
本日は今月より日本で初となる保険償還となりましたデバイス(器具)を使っての初のTAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)が2件ありました。
今回の症例も開胸での手術は困難または適応外の患者さんが厳選され、以前お話ししたHeart team一丸となって無事合併症もなく終了しました。
この治療により大動脈弁狭窄症による患者さんの心臓への負担は一気に改善されます。患者さんは手術室ですぐに麻酔から目が覚め、お話しできる状態となります。
この治療では熟達した麻酔科医の経食道エコーにより施術前、施術後の心臓の状態、留置した人工弁の位置や人工弁囲の漏れの程度、心タンポナーデの有無や大動脈弁輪周囲の構造物の状態など、リアルタイムにあらゆる情報が得られます。
きめ細やかな術前カンファレンス、施術中多くのスタッフと各科の先生方の万全なteam医療の下で施行されることによりこのように安全に治療できることを改めて感じました。
今週はまた2件のTAVIの予定がありますが、今後もさらに症例を積み重ねteam全体の更なるレベルアップを期待したいです。
でそのあと血圧60mmHg台のショック状態の腹部大動脈瘤破裂の紹介があり、当院到着後救急外来より手術室へ直行し、Y字型ステントグラフト(今日はエクスクルーダー)を使用し約20分で手術終了し、血圧も120mmHg台へと安定し無事救命することが出来ました。
終わってみると今日はカテーテル治療の1日でした。
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